かわらばん・山紀行 |
白馬岳・小蓮華山 2014/8/2〜4 |
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<アクセス> 名神・北陸道〜糸魚川IC 〜R148〜平岩〜R505〜 蓮華温泉まで480Km (帰路は猿倉〜R148〜 安曇野IC〜中央道・名神) <宿所> *蓮華温泉ロッジ *白馬山荘荘 <参考地図> こちらから |
夏山は2日〜4日の間、北アルプスへ向った。台風が近づき四国地方では豪雨が あり、遠く東北まで影響が及んでいた。 蓮華温泉から白馬連峰、猿倉までの縦走 ルートを踏破するも、尾根路は霧が多くて眺望はイマイチだった。しかしスケールの 大きい山歩きを果たせた。 (全行程約14時間) <蓮華温泉> 糸魚川市から断層構造線で有名な糸魚川静岡線に沿う国道148を南下する。スノー シェードの洞門が連続し、平岩駅付近から山岳道路に入り、22Km上った処に蓮華温泉 ロッジがある。 秘湯でも有名で大勢の観光客も訪れ賑わっていた。早速に露天風呂 巡りに出掛ける、一間四方の湯船があるだけで、衣類も吾が身も隠す必要のない処だ。 山並みを見ながらの熱い風呂、野趣味満点だが女性は勇気も必要になる。高低差のあ る四つのお湯があるが、夜は足元が悪くて無理だ。初日は長いバス旅と秘湯で終った。 <白馬連峰> ロッジは1470mにあるが、登る人を優先の朝飯を摂り6時に出発する。露天風呂を 左に過ごして山径に取り付く、右手には絵になる残雪と緑の山肌、雪倉岳〜朝日岳が 雄姿を現す。 ジグザグ径や石ころ径をひたすら登り、蓮華の森・樹林帯を抜けると ”天狗ノ庭”2000mに届いた。 2、3の組も休憩中でしばしの休憩を取る。北方向には 特異な山容の雨飾山や火打山(何れも百名山)も眺望できた。 大きなダケカンバ等の林を過ごすとハイマツが現れ、チングルマの咲き誇る平らな 白馬大池に着いた。 霧が立ちこめ眺望は優れないが、栂池や白馬方面の三叉路に 当り人も多く賑わっている。ここ迄は3時間とあるが、4時間を要している。 30分の休憩をとりいよいよ白馬尾根の縦走路に進む。沢山のパーティーが行き交い ガスがかかり先方が明視できない処もある。 岩礫状の路や這松の径を何度も過ごし、 小さなピークも何度も越え、やがて船越ノ頭2590mに届いた。弁当のオニギリ昼食を 摂り更に尾根を進む。 依然としてガスが流れ、大きな残雪から吹き上げる涼風で汗も出ない。 時折大きな 峰々、鞍部が覗くが眺望はない。 所々コマクサの花もあるが、這松の脇に雷鳥一家、 2、3mそばまで近づいて健気な自然の姿に感動する。 やがて岩だらけのピーク、小蓮華山2763mに届いた。2007年に山頂が崩落したとか、 三角点は石だらけの中、鉄剣が立ち信仰の峯を遺している。 集合写真に納まり広い 鞍部の先に見える三国境を目指す。 雪渓も見え、登り径の先に薄っすらとした尾根があり、雄大なスロープは見応えがあ る。鞍部右手の雪渓脇を上がると雪倉岳方面との境界点に着いた。富山新潟長野の 県境になっている。ここから白馬の頂が見えるはずだがガスに邪魔されて眺望できな い。200m弱の上り径はくねくねと細くなり、最後の坂を越える。 しかし頂上は未だ先 にあり、肩透かしにあう。 白馬山頂には大勢の人が集まり、登頂の喜びを味わっている。周囲は岩尾根で絶壁 の東壁を覗くと、下には霧がかかり高度感が薄れる。 出発から約9時間、全員無事に 縦走を果たし、10分ほどの白馬山荘へと降りた。1200人収容の建物は展望レストラン もあり、早速に生ビールで乾杯した。 <大雪渓> 山荘はTVも写り、郵便ポストもあり、携帯も使え、風呂を除けば下界と変わらない。 3日目は前日夕方からのシトシト雨が続き、ご来光を望めず下山する事となる。 もや がかかり、村営宿舎の横から大雪渓へと進む。岩の間の径も荒れた処があり、霧雨で 濡れた径を慎重に下る。 やがて小雪渓を横切る処なり、全員がアイゼンを装着する。 滑落の危険性もあるが、山靴のままで進む人もいた。 避難小屋付近では水流も勢いがあり、右手には大きくえぐれた沢が現れる。葱平/ ネブカッピラ付近から、再度アイゼンを着けて大雪渓を白馬尻へと下り始める。下方 はガスで明視できないが、雪のスロープにはベンガラの踏み跡が明瞭に付いている。 落石もあると云うが霧雨では危険度も低いと想定する。逆に上る人が多く、交差の度 に径をあける。直登を下る快適さも味わい乍、山荘から4時間で雪渓の下端に着いた。 霧雨も止み、白馬尻小屋で休憩、猿倉へと辿る。 待機していたバスに乗り、温泉で 汗を流し、蕎麦を食べて白馬村を出た。幸い交通渋滞もなく、5時間強で大阪駅に戻る 事ができた。長い行程の尾根を全員無事に完踏、充実した夏山となった。 (8/6崎田) |
スナップ画像(14/8/3〜4) |
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蓮華温泉ロッジ(露天風呂まで徒歩5分) |
赤男山・朝日岳の眺望 |
ハクサンコザクラ(白馬大池) |
チングルマ群生(白馬大池) |
白馬大池畔 10:20am |
コマクサ(雷鳥坂付近) |
船越ノ頭 2690m |
小蓮華山三角点 2763m(ピークは2766m) |
小蓮華山の鉄剣 (崩落で破断したか?) |
雷鳥の親子 |
三国境方面への連続ピーク |
白馬岳山頂 2932m by TS |
ウルップソウ(白馬山頂下) |
ミヤマダイコンソウ(小雪渓上) |
大雪渓の下端 (下山時もガスは晴れず) |
キバナホトトギス(白馬尻) |
<秋の画像>
白馬大池 2379m (右奥は小蓮華山 09/9/21)
白馬連峰 (小蓮華山から三国境、白馬岳、杓子岳の眺望 09/9/21)
白馬大雪渓 (09/9/20) 高低差約500m(夏期)
Hi-Trek Tan-u 2014 |
ハイトレック淡悠 |
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