当尾の里石仏

 

参考地図 (フレーム順:東〜西)

下見の経路(辻BS−勝風口−青地蔵−赤地蔵−峠−大畑集落−大畑口BS):例会では回避

−カラスの壷磨崖仏−わらい仏−ミロク辻磨崖仏−御本陣山下−岩船寺/ガンセンジ・BS

加茂山の家BS−大門石仏群−首切地蔵−長尾磨崖仏−浄瑠璃寺−東小BS・愛宕灯篭−

地理院地図・電子国土Web  Scale  100m

 

参考情報

<当尾の石仏(とうの)>                      木津川市HP抜粋

市内東南部の当尾地区には、多くの石仏や石塔があることで知られています。特に平安時代
から修行僧の庵室や行場が設けられていた小田原では、浄瑠璃寺・岩船寺の界隈に鎌倉時代
後期から室町時代にかけて、行き交う人々のために多くの磨崖仏が造立されました。

これらは、道を行き交う人々を優しく見つめてくれる道しるべとしての石仏達です。南都の近郊
という立地からか、繊細で芸術性の高い石仏が多く点在し、石仏の里として訪れる人が多い。

*仏谷の阿弥陀(?)摩崖仏
京都方面の北側から小田原に入ってくる谷間の巨石に彫りこまれた如来型の摩崖仏。この谷を
仏谷と呼び、小田原への入り口に当たる所です。磨崖仏を過ぎると、大門の集落を抜けて藪中
三尊の前に出ます。この石仏は数百年の歳月を経た今日もなお、訪れる人々の心を和ませる。

*藪中三尊
東西小田原の境目に当たる所。浄瑠璃寺の門前から少し東へ行くと、東小の集落にさしかかっ
たところの巨石に、阿弥陀・観音・地蔵の三尊が刻まれ、弘長2年(1263)の制作年があります。
仏谷から上ってくるとちょうどこの磨崖仏のところに出ます。当尾ではもっとも古い年号のある
磨崖仏です。

*カラスの壺
道の分岐点にある巨石の二面に、阿弥陀像と地蔵像が刻まれた珍しい摩崖仏です。康永2年
(1342)の銘文が刻まれています。同じ分岐点の道端にある礎石は、近くの東小田原随願寺の
物と伝えられています。これが唐臼に似ているところからカラスの壺と呼ばれるようになりました。

*ワライ仏
阿弥陀三尊摩崖仏は俗にワライ仏と呼ばれ、もっとも親しまれている石仏です。永仁7年(1299)
の銘文があり、「岩船寺」の寺号も始めて登場します。磨崖仏の上に岩が庇のようにせり出して
いるため、雨による侵食が少なかったようです。この磨崖仏の近くにもかつて岩船寺に向かう
古い道があったといいます。

*ミロクの辻磨崖仏
奈良から笠置寺へ向かう道筋と岩船寺への辻に位置している線刻の弥勒磨崖仏は、笠置寺の
線刻弥勒磨崖仏を模刻したものと云われ、室生の大野寺の弥勒磨崖仏とも規模は異なります
が同じ信仰に基づいています。文永11年(1274)に大工末行が刻んだことが記されています。

<当尾は「とうの」と発音>                    
木津川市商工観光課

地名に当尾はないのかということですが、この地域は昭和26年に加茂町となるまで「当尾村」で
ございました。この地域は古来より、南都の僧侶が修行にうちこむため、都から少し離れたこの
地で暮らしたと伝えられています。 やがて僧侶の過ごした庵が寺院へと姿を変え、塔頭が多く
建ち並ぶ尾根に由来し、「塔尾」(とうの)になったと言われており、「当尾」の由来となっています。

<南都六宗(なんとろくしゅう、なんとりくしゅう)>        
Wikipedia抜粋

奈良時代、平城京を中心に栄えた日本仏教の6つの宗派の総称。奈良仏教・南都仏教とも言う。
 三論宗(華厳宗や真言宗に影響)      成実宗(成実論、三論宗の付宗(寓宗)
 法相宗(ほっそうしゅう、唯識)        倶舎宗(くしゃしゅう、 法相宗の付宗(寓宗)
 華厳宗(けごんしゅう、華厳経)       律宗(りっしゅう、四分律、真言律宗等が生まれた)

当時からこう呼ばれていたわけではなく、平安時代以降平安京を中心に栄えた「平安二宗」
天台宗@真言宗Aに対する呼び名である。現存するのは、法相宗、華厳宗、律宗の三宗のみ。
@比叡山延暦寺 A高野山・真言宗(金剛峰寺)、東寺・真言宗(教王護国寺)など18本山あり


<三角点情報>  
                                 国土地理院

*御本陣山 321.0m 三等三角点、岩舟(点名) 34°43’ 9″ N 135°53′16″E

 

 

<調査歩行 22/8/19>

当尾郷(とうのさと)会館と郵便局 (加茂町辻・学校の跡らしい)

赤地蔵 (勝風口BSから細くなる径を辿り、青地蔵の先にある)

大畑口BS (加茂町大畑を一時間ほど回り、岩船寺の石柱に出会う)

岩船寺の入口にある石風呂 (寺には重要文化財の三重塔)

三体地蔵磨崖仏への標、ここを登れば御本陣山

ミロクの辻には弥勒仏線彫磨崖仏

わらい仏 (阿弥陀三尊磨崖仏)

東小(ひがしお)BS・あたご灯篭

浄瑠璃寺/ rollover 池と国宝・三重塔

大門石仏群/ rollover  (竹薮や径にあった石仏などを集めて安置)

大門仏谷の大磨崖仏 (巾6mX高さ2.8m) 下迄は悪路、谷を挟んで観る  〜山の家BSへ10分

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