あずまやま ・ ひばやま  

吾妻山・比婆山

2007/8/21                                                      中山・上田・崎田(記)

 広島・庄原ICから国道423号線、県道255線経由して休暇村まで約40Km。
 比婆山は1264mで周囲はブナ林で眺望ならず、吾妻山1239mで岩肌のピーク。
 登山口に「休暇村吾妻山」があり、裏には草原や池がある。

 休暇村→吾妻山→大膳原→烏帽子山→比婆山→復路は逆順
 休暇村8:20発(50分)吾妻山(50)大膳原三叉路(75)比婆山(110)吾妻山(45)休暇村13:50着
 (昼食時間含)

 

 ガイドブックにある比婆山・吾妻山に、お花畑とブナ原生林との副題が付いている。
中国地方では珍しい高山植物の宝庫だそうだ。地形と気象条件に恵まれているの
か、初夏から初秋にかけて咲く花が一同に会している様は、花のてんこ盛りだった。
   

マツムシソウ

ツリガネニンジン

 <海抜1000m>

 庄原ICから40キロほど山奥に休暇村吾妻山があり、前泊した。 既に1000mの高
地にあり気温も20度、裏はなだらかなスロープの草原、池もあって睡蓮やカキツバタ
が咲いていた。 平地の季節の花が混ぜこぜになったように、花々が出迎えてくれる。
 涼風と緑のスロープは避暑地気分が十分で、中国地方でも珍しい場所だ。

<吾妻山>

 翌朝8:20に出発、宿の裏手の草むらにマツムシソウ、吾亦紅、ツリガネニンジン
等が朝露を含んで立っている。あいにく霧が深く山頂や周りの山並みは見えない。
 シャッターを押しながら予定以上の時間をかけて吾妻山に至る、霧の中なので
帰路を期待して写真はパス。海抜1239mあるが色々な高山の花があり、アルプス
感覚になった。

     

睡蓮とカキツバタ

キンミズヒキ?

タムラソウ

コオニユリ

     

<烏帽子山>

 山頂から東に大膳原と言う草原へ下る。島根県側から上ってくる三叉路が中国
自然歩道になっていた。そこから急な登りを超えると烏帽子山に着く、広い山頂は
草むらで条溝石があった。いぜんとして霧の中にあり、周囲は何も見えない。
    

カワラナデシコ

イヨフウロ

   

<比婆山>

 烏帽子から南に辿るとブナ林が現れてくる。背景の霧が幻想的な雰囲気を醸し
て、大きなブナが存在感を強くする。冬の日本海の荒風を受けてか、大木が同じ
方向に倒れている。 樹の表面を水がつたい、土にしみ込んでいく、山の保水は
このような流れから始まることが実感できた。

 比婆山は御陵の呼び名が付く。古事記によればイザナミノミコトが葬られたとの
神話があるそうだ。僅かな祠と巨石があり、ブナ林が周りを囲んでいた。

 帰路は往路を辿るが、途中の大膳原で昼食、その直後に小雨が降りだした。
イヨフウロが径にあふれ、吾妻山付近では更にウツボグサ、ヤマハハコ等など
アルプスの高嶺にも咲く花がここに在る、なんとも隠れた花の名山だった。

  

ブナ林

ブナの巨木

   

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