ぼろいしやま    

双石山に登る

2007/6/1                                                            崎田信義

 宮崎市から日南に向かう国道220号線を運動公園前から県道339〜27号線を経て塩鶴登山口がある。
 山頂は509mで、西方が切り立った断崖になっている。
 山頂から北東700mに避難小屋がある。

 丸野駐車場→塩鶴登山口→第二展望所→山頂→かえだ方面分岐→ひょうたん淵→駐車場
 駐車場(30分)登山口(100)第二展望所(60)山頂(40)かえだ分岐(95)ひょうたん淵(25)駐車場

 

 ぼろいし山は宮崎市中心部から20kmほど南にあり、山名は断崖の表面が風化でボロボロ落下する
からだと言われている。 山頂は500m程だが、ざっくりと切れ込んだ岩壁や急峻な登りもあり、切り立
った山容を見せる特異な山だ。
 脚の事故から山歩きは二年弱ほど遠ざかっていたが、身近な山に向かい筋力アップを目指している。
現在の体調からは手応え充分な山歩きとなった。
   
  やまがりやせん  
*山仮屋線(飫肥街道)

 県道27号は旧称を山仮屋線とも言い、北郷・日南に抜ける照葉樹林の山路だ。今は舗装
され「ひむか神話街道」の一部でもある。「歴史の道百選」にもなっているとか、昨今はやたら
に百選が多い。椿山公園など整備され、東側のかえだ渓谷はハイキングコースでもある。
 昔は海岸線(国道220)が台風被害等で不通になると、バイパス的なルートにもなった。また
飫肥杉などが植林され、ほっこりする山並みは印象深くパノラマチックな街道でもある。

      

塩鶴登山口

針ノ耳神社

    

*岩壁と急登

 駐車場から1/2万5千地図を頼りに近道に入るが、途中から雑草だらけになり、引き返す
羽目になった。再度舗装道路を30分ほど歩き、塩鶴橋を渡ると登山口に出合う。鳥居があり
気分を引き締める。「マムシに注意」の立て札を見て、ストックを手にした。

 程なく第一休憩所(斎窟神社)に至り一休みする。ここから20分ほど登ると風化して岩盤に
無数の穴が開いた、「針ノ耳神社」に着く。 ミニチュアみたいな祠が崩れそうな岩肌に鎮座し
ている。 他では見られない奇岩に驚いたが、この先には屹立した巨岩が現れ、更にビックリ
する。 脚の具合を確認して、恐る恐る歩を進める。引き返すにも難儀な場所だった。

 やがて木の根っこが尾根を覆う急登になり、足を滑らさないよう必死に登る。 遠望からは
想像も出来ない径に気合が入った。

    

20m超の巨岩が切立ち、奥の穴→を抜ける

岩x2 チョーク・ストーン

   

*照葉樹の尾根歩き

 ガイドブックの時間より余計にかかったが、なだらかな尾根に取り付いた。第二展望所から
は北方のみが開け、シーガイアや日向灘が眺望できる。 そこからはシイ、カシ、タブ等の照
葉樹(葉の表面から光りが照りかえる広葉樹の別称)の中を歩くことになった。

 アップダウンを何度も繰り返し、避難小屋に着く。そこで犬を連れたベテランに遭い、帰りの
ルートを確かめアドバイスをもらった。彼は山頂を更に南下して姥ケ嶽神社口へ降りると言う。
 30分ほど南進すると山頂に着いた。標識と三角点があり、遅い昼食を摂る。西側は絶壁で
覗くことも出来ないが、緑したたる山肌の向こうに鰐塚山(1181m)が見える。 その上には
やや黒い雲があり、空模様が気になった。

    

山頂 (509m)

山頂から西に鰐塚山を遠望

   

*かえだ渓谷

 山頂から北に引き返し、山小屋の側から東に分岐し加江田渓谷に向かう。更に二回の分
岐点を通り、苔むした細い涸川を辿り、ひょうたん淵に下りた。幸い水も少なく足を取られる
こともなかった。

 渓谷も水不足か所どころに川底も見える。木々はそれぞれに花を付け、ハイキング路とし
ては充分楽しめるコースだ。やがて駐車場に戻り、6時間の行程を終えた。 今日出遭った
人は二人、犬一匹、へび一匹のみだった。帰途に浴場で汗を流し、外にでたら雨になった。

  

照葉樹林の尾根路

色の濃いギンリョソウ?

加江田渓谷ハイキングコース

加江田渓谷・ひょうたん淵

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