八甲田山中の標高約782メートルにある ブナ林と谷地湿原の中の一軒宿で、日本三秘湯の一つとして知られる。 皮膚病や火傷、腰痛などに効く温泉として人気の宿です。逗留していると豪雪の季節でも昼間は日帰客で賑わい、 狭い浴槽では身動きがでない。 湯治客には迷惑な話だが、オーナー企業が赤字状態では贅沢も言えない。 雪の晴れ間に宿の前でこの絵を描いていた時、自前でトラックを改装した車の中で、暮らしながら日帰り湯を楽しむ おじさんに出会った。 布団の床下に大工道具が収納してあり、お呼びが掛かると 此処から出かけるそうだ。 東北地方の現場を巡りながら、四季折々の温泉暮らしを楽しむ人生もあることを知った。 (’07年2月記) |