福寿草と霊仙山
2005/4/2 中村康之
鈴鹿山系、霊仙山初登頂と自然下の福寿草と出会うための早春登山を決行した。
天気予報では、晴れ/雨であったが何とか崩れもせず、小康状態を保ってくれました。
コース : 柏原駅→一合目 →四丁横崖分岐→米原小屋→経塚山→霊仙山→最高点→近江展望台→
今畑登山口→落合登山口 →汗拭峠→林道終点登山口→醒ヶ井養鱒場
メンバー: 会社仲間、3人
コース案内図 出典元:http://alps.raindrop.jp/Report/Suzuka/20030517Ryouzen/ |
《8:40 柏原駅 》
いつものようにJR大阪駅発6:24の電車に乗り米原駅乗継ぎで柏原駅に8:30到着した。登山準備を早々にして出発した。
霊仙山登山口 |
林道を進む |
《8:45 登山口 》
柏原駅から5分ほどで霊仙山登山口に到着する。幅3m程の整備された林道を進む。
林道終点からの伊吹山(1377m) |
林道終点〜一合目にて |
《9:20 林道終点 》
林道終点では徐々に谷筋から抜け出て視界が開けてくる。後方を振返ると伊吹山の頂上付近が見える。
やはり雪は残っているようである。はたして霊仙山も雪は残っているのだろうか。
オウレン |
一合目(二本杉)にて |
《9:50 一合目 》
林道終点からはやや狭い登山道が続き、結構な急勾配である。前行者が立ち止まっていた。
近づいてみると写真を撮っているようで花径5,6mmの小さな小さな白い花のオウレンであった。
気を付けて見なければ見過してしまいそうな可憐さであった。
約30分の急勾配が続き息が荒くなっているので一合目の二本杉の根本で小休止した。
ひときわ大きなこの二本杉は結構有名で幹周りを測ってみると大人3分であり1.5m×3=4.5mであった。
直径約1.5m、樹齢200年位と推測する。
《10:30 四合目 》
予定より幾分早いぺースであった。五合目あたりで目指す霊仙・経塚山が見えてきた。
四合目、避難小屋 |
五合目からの経塚山 |
六、七合目までは急斜面の登山道であり残雪のため足下が不安定でいつ滑り落ちるかという気配をも感じた。
普通なら何の恐怖も抱かない斜路道であるが、念には念を入れて着実に進む事にする。
途中、『継子穴』の標識があったが、雪が深いため見物を断念して進む事にした。
それにしても雪が深い。例年になく雪が多かったようである。先導してくれる者もいつしかコースを外れ谷山(992m)
へと登って行った。しかしながらこの山を知り尽くしている玄人なので慌てること無く余裕であった。
五〜六合目登山道 |
継子穴付近にて |
《12:10 四丁横崖分岐 》
谷山尾根筋を下り本来の登山道に合流して四丁横崖分岐へ12:10到着する。
あと一山である。目の前に霊仙、米原小屋が見える。
《12:35 米原小屋 》
分岐点からは雑木林もなく、クマザサと2,3mの落葉樹が茂っている間を通って白く覆われた稜線の道を登って
米原小屋へ到着した。平成14年に新築され小屋の中は土間のスペースと板の間に分かれ宿泊も可能であり避難
器具一式も備わっていた。冷風を避けるため小屋の中で暖かいラーメンを御馳走になり、しばしの休息を取った。
谷山を登る |
米原小屋までの稜線 |
米原小屋 |
経塚山(1017m) |
《13:40 霊仙山 》
米原小屋を13:10に出発し頂上を目指した。途中、経塚山(1017m)を経由してアップ・ダウンを重ね頂上に到着した。
頂上は薄曇りであるが、南東方向に御池岳(1247m)、藤原岳(1130m)が見える。奥に広がる鈴鹿山系の
様子を伺いながら、記念撮影を撮る。残念ながら北方向の伊吹山は雲で殆どその勇姿が判らなかった。
最高峰は隣の山でるため早々に移動し15分程で最高点(1098m)にたどり着いた。
霊仙山(1084m)山頂にて |
霊仙山最高点(1098m) にて |
福寿草(西南尾根にて) |
福寿草(西南尾根にて) |
《15:15 近江展望台 》
最高点からは下りのみの行程である。約1kmのガレ道の尾根が続き『西南尾根』と呼ばれているコースである。
南斜面のため、日当たりが良く福寿草の群生地である。今年は例年になく残雪があり、時期的に少々早かったよう
で数芽ずつ点在して開花している。当然、自然の福寿草を見るのは初めてで黄色の花弁が輝いて見えた。
ガレ道、ブッシュを進むこと1時間やっと近江展望台(1006m)へ到着した。
西南尾根(左奥:霊仙山1084m、右奥:最高点1098m) |
|
近江展望台(1006m) |
近江展望台より急坂下り |
この分岐点からは45°以上もあると思われる急勾配を約30分一気に駆け下りた。
麓の今畑登山口に到着したのは16:20で長丁場であった。
さすがに疲労感を感じている。次の落合登山口からは最後の登りで汗拭峠までバスの時間を気にしながら
必死に進む。
《18:00 醒ヶ井養鱒場 》
林道終点の登山口に17:30に到着した。あとは醒ヶ井養鱒場へ向かってひたすら歩くのみである。
当初の予定から1時間の遅れで最終バス(18:18)の乗車となったが無事到着出来た。
JR醒ヶ井駅発18:36の電車で大阪へ向かった。
今回の登山コースは、最も長いコースを選択し、大自然、距離、時間、感激度及び疲労感を十二分に味わえました。
最後に今回案内してくれた同士へ心より感謝します。また、『自然の宝庫霊仙山』に参りませう。
足取り
歩行数 : 36,000歩
距離 : 約22km
タイム : 9時間20分(昼食等含む)
ミスミソウ(近江展望台下山路にて) |
林道終点の登山口 |