ひむろ・じゅうさんごくやま

氷室・十三石山

2008/1/3                                                        崎田信義

 京都の四条大宮から市バスで鷹峯源光庵前で下車、氷室道、京見峠を経て氷室神社
 十三石山が496m

 バス停→千束→京見峠→氷室神社→満樹(万寿)峠→山頂→山幸橋→叡電・市原駅 (約11Km)
 鷹峯源光庵前10:30発(45分)京見峠茶屋(35)氷室神社・25分の昼食(35)満樹峠(20)十三石山
  (50)盗人谷二ノ橋(60)
叡電・市原駅15:00着

 

 中世の昔、冬に氷を保存して夏朝廷に献上した氷室地区。そこから十三石山へ登り東側の盗人谷へ
降りるハイキングコースの紹介です。 昨年は逆から辿り、泥んこ谷径の藪に阻まれて退却した山です。
 正月晴が続きリベンジを期して単独歩行で山頂に向かった。人も少なく崖下に初雪が残る山径は明る
く快適な歩き初めとなった。
   
 
<氷室道>


 バス料金が安い市バスで鷹峯へ、紅葉や竹垣で有名な光悦寺を横に見て、坂を下った千束から登りの
舗装道路に入る。通行禁止の看板はあるが、ヤマカンでぐんぐん進む。途中で”京見峠茶屋”の案内板が
あり、位置が判る。 峠の茶屋は正月休みだったが、その昔は要所だった場所で案内板が立っている。

 氷室の分れから北に進むと西賀茂氷室町に至る。京都市の史跡にもなっている氷室神社はこじんまり
とし、くすんだ石柱が歴史を刻んでいる。この地域では冬の池で凍った氷を山の洞に保存し、夏に朝廷で
利用したそうだ。神社の近くにはその遺跡もあるとか。寒々とした田んぼに霜が残り氷室を感じさせる。
    

氷室道に小さな石仏

京見峠の茶屋

京見峠の石に注連飾り

氷室史跡の案内板

育成中の北山杉

氷室神社

  

<冬の山径>


 この地は北山杉が名高く、神社の前に幼木が整然と植えてあり、見事な景観だ。 京都一周トレイルの
標識に沿い、農作物を守るネットを開いて十三石山へと分け入る。

 霜が溶けてやや泥濘もあるが、落ち葉の径は踏み跡も付いていて、迷い処は少ない。やがてダラノ坂
と山幸橋との分岐に至る。 山頂方面の案内は無いが、谷側に少し下りて、平坦な径を進むと満樹峠へ
着く。谷を結ぶ径との四叉路になっているが、東の径は木で塞いであり、藪路とある。昨年その下の谷径
辺りで断念したのだろう。

 そこから20分ほど進むと山頂の案内があり、三角点に至る。眺めは東方面のみで、比叡山がくっきり
と見えた。 ここまで行き交う人もなく、やや寂しい感じだったが満樹峠への戻りで漸く一人と出遭った。

 山幸橋への分岐まで戻り東へ下山する。落ち葉が深いので、滑らないようにストックと木々を頼りに20
分ほど慎重に歩をすすめる。やがて”盗人谷二の橋”に着いて、急坂が終わった。ぬすっと谷の名前は
印象的だが言われまでは知らない。
 
 山幸橋のたもとには小さな発電所があり、放水路からは水が勢いよく飛んでいた。
   

満樹峠

十三石山△点

明るい山径

盗人谷二の橋

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