じょうほうじさん

浄法寺山

2013/5/6                                                          3人パーティー(崎田記)

 北陸自動車道・北福井IC〜R416〜R364〜R17〜青少年旅行村・登山口
 浄法寺山 1053m、 冠岳 838m

 登山口→冠岳・峠→山頂→冠峠→びんつけ地蔵→ツツジヶ原→しし岩→登山口

 無し
 登山口 11:05発(60分)冠岳・昼食40分・峠(70)山頂(70)冠岳・峠(20)
      びんつけ地蔵(30)しし岩(20)登山口16:15着
 Σ5時間10分
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山頂の展望台

 山名は山中にあった曹洞宗の寺の名前に由来してるとか。勝山市、坂井市と永平寺町に跨り、
北にある丈競山も含めて多雪地域にある。同じ宗派の永平寺が総本山で有名だ。福井市内から
はどっしりとした山容が望める。
 以前に旅行村へ立寄ったが、ガスが濃くて退却、リベンジの山歩きでもある。雪も溶けて代掻
きに人が精出している。尾根に上がると残雪の脇に沢山の山野草が花を付け、遅い春の到来が
実感できる。冠岳とツツジケ原とは周回ルートも歩けるので、日帰り山行きには最適だった。

 

 

<登山口〜冠岳>

 連休最終日に北陸道を走り、永平寺町の九頭竜川を渡って上浄法寺集落から旅行村へと進
むと、キャンプ場や登山口に至る。 管理棟で雪の状況を聞くと、山頂付近に残っていると云う。
周囲の山の斜面には残雪が見えるが、アイゼンは不要だろう?、と出発する。

 棟の横から進入、いきなり急階段になる。勾配もきつく、息が切れる。 地図では350m程上る
様子だが、露岩やロープなどが続き想定以上の難路だ。 イカリソウ、ツツジなどの花が彩りを
加えて和ませる。 途中の岩場はロッククライミングの訓練場だろうか。

 やがて平らな冠岳に着き、川を挟んで永平寺町、福井市を俯瞰できる。目指す山頂も東に見
えて、尾根に取り付いたことになる。 猩猩バカマの花を見ながら径の脇で昼食とする。

 

旅行村から登る

冠岳の背景には山頂

冠岳傍の峠、周回路の分岐点

猩猩袴、イワウチワ

タムシバ

マメザクラ

 

分厚い残雪とブナ

 

<尾根歩き>

  峠で休んだので、急坂を下って上り返し、更にもう一つのコブを越す。 800m付近からは長い
坂路になるが、残雪があちこちに現れる。 分厚い雪の下には融水が流れ、春の小川みたいな処
もある。切れ切れの雪の塊は、田畑を潤す資源とも看做せる。

 昼食から約一時間で山頂に届いた。展望所が組まれていて、全方位を見渡せるが、霞んでいて
白山、別山などは視認できない。大野平野の経ケ岳や荒島岳などは斑の雪嶺が映える。北隣りの
丈競山へ縦走路があるが、時間的には制限があるので今回は控えた。

 冠岳の峠に引返し、西に進むと”びんつけ地蔵”に出合う。(九頭竜川の主・黒竜が美男子に化け、
町娘の両親に頭髪の油の製法を教える代りに夫婦になるが、ある日母親に本当の姿を見られてし
まい、二匹の竜が昇天したと云う。悲しんだ両親が不動明王を刻んで安置したとの伝承がる。)

 更に進んでツツジケ原からは急坂を下る。 岩の間を抜け、ロープを掴んで200mほど降りると
”しし岩”に着く。緊張も解けてキャンプ場の中を歩き、登山口へと戻った。 時季が良かったのか
木々や山野草も新しく、正に「花の山」だった。


PS: 下山後に勝山市杉山へと向かい、鉱泉に泊る。この宿は山菜やイワナ料理が美味しくて
    骨酒は特に旨い。毎年お世話になっているが今年は遅くまで雪があったそうだ。

 

びんつけ地蔵

ツツジケ原分岐点から急坂を下る

しし岩

玄武岩の壁

イカリソウ(白)

キジムシロ

 

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