がっさん

月 山

2009/8/22                                                       4人パーティー(崎田・記)

 敦賀からフェリーで秋田港〜にかほ市〜山形県酒田市〜鶴岡市・休暇村羽黒に前泊
 月山 1984m

 8合目登山口→月山中ノ宮→仏生池小屋→行者返し→山頂→(往路を下る)
 駐車場・登山口 8:40出発(10分)月山中ノ宮(90)仏生池小屋(80)山頂・昼食40分
           〜(50)仏生池小屋(70)登山口 14:20着
 Σ5:40
   

 

三神合祀の祭殿・月山神社

うさぎ石像 (月山中ノ宮) rollover/出羽神社

    

      東の修験道の中心地、月山に登った。盾状火山で裾野が大きく、庄内平野に多大な恵み
     をもたらしている。 途中酒田港の山居倉庫を見学、湿気を防ぐ為の二重屋根の倉は今で
     も昔のまま活用されていて、最上川を下った米がここに集積されたという。

      奥の細道で芭蕉は羽黒山から正装して残雪の路を月山へ登り、山頂で一夜を過ごしたと
     言う。今は麓のビジターセンターから八合目まで舗装道路が続き、車で進める。登山口から
     は弥陀ヶ原湿原が続き、地塘に沿う木道を巡る人も沢山いる。

      出羽三山の中でも標高が一番高く、山頂の月山神社には月読命を祀ってると言う。 農耕
     に携わる人々の信仰を集め、修験者は更に湯殿山へと進み生まれ変わったそうだ。この日
     も白装束で参拝する人達が見受けられた。信者が減少して観光地化している事も事実だろ
     うが、古来の高僧は山に籠もり自然を通して悟りを開いたと言う。 我等は何を求めて山に
     登れば良いのか、未だに即答できない。

                   ”
雲の峯 幾つ崩れて 月の山” (芭蕉句)

 

<仏生池まで>

 
 山小屋では摂れない朝食をたっぷり済ませ、八合目へ向かう。前日の小雨も止み、曇天
の下で登山口に駐車した。信者の団体も一緒に歩き始める、湿原の真ん中を横切るコース
へ進むと大きな兎の石像に出会う。 狛犬ならぬ兎は、月山の前衛なのか詳細は知らない。

 石を敷きしめた路は雨天時には助かるが、足への反動が強い。ゆるい坂の右手は青々と
した小高いピークが続き、高い樹木は殆ど見られない。 草木が続き仏生池小屋へと着く。
トイレはバイオマスを活用し100円のチップが要る、小屋には記念品や食料品もあり、コン
ビニ的存在だ。小池の側にも石像がありコインが積まれていた。

 

八合目レストハウス前(信者の出で立ち)

月山中ノ宮 (右側にうさぎの石像)

無量坂から湿原を俯瞰

弥陀ヶ原湿原

仏生池小屋 (ほぼ中間点)

行者返し (酒パックが置いてあった)

 

<山頂>

 
 小屋を発って行者返しの岩場に出会う、修行の足りない役の行者が追い返された処だそ
うだ。小さな祠の前には紙パックの酒が捧げらていて、開封されたのか気になった。

 やがて木道が現われ山頂の神社が見えてきた。ここも樹木は無く、小笹や雑草に混じっ
てコバイケイソウやヨツバシオガマ等の花が咲いている。神社の周りは大勢の人が座って
休んだり昼食を摂っている。

 月山神社に詣でるべく500円を献納、5〜6人が揃ったところでお祓いが始まる。人型の
小さな紙片で全身を拭い(悪しき場所は丁寧に)、側の水槽に捨てると、祝詞が読み上げ
られ、1〜2分で完了した。狭い境内を一巡りして神聖な場所を出ると、焼印を入れる小屋
があるが、生憎と木杖も何もない。
 昼食を摂ってると一台のヘリコプターが旋回を始め、強よい風に向かってホバリング、
負傷した人を乗せて飛び去った。救助活動を目の当たりにして、緊張が走る。

 神社の北側にある一等三角点を探し、強風のなかでパチリ、月の名称にふさわしい荒涼
とした雰囲気の山頂だった。

  

 

山頂の下は子供やツアー客で賑わう

山頂の月山神社 (境内は撮影禁止)

頂上小屋

救助ヘリ (強風下事故者を搬送)

 

<湯殿山神社へ>

 
 往路を降り登山口へ戻った、湯殿山神社に進むには時間的にギリギリだ。 国道を南下して
月山ダムに沿って湯殿山自動車道を目指す。途中で国道からの連係場所を尋ねたが要領を
得ない、漸く専用自動車道の入り口に到着した、4時の閉門に10分遅れてしまった。

 湯殿山神社には専用バスに乗って行き、土足厳禁とか、今回は見送りとなった。 一見さん
が都合よく参るには精進が足りなかった。予定した志津温泉へ向い疲れを癒した。

 

月山三角点 1984m

モックラ坂を下る /rollover 三角点

登山路入り口にある案内板

 

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