たてしなやま

蓼 科 山

2013/11/20                                                         崎田信義

 茅野市(前泊)〜R152〜R192・ビーナスライン〜女ノ神茶屋前・登山口
 山頂 2530m

 駐車場→P1878→P2113・三角点→2300付近退却→駐車場

 山頂ヒュッテ
 駐車場 9:05発(80分)P2113・三角点(80)P2300引返し(50)P1878・昼食30分(60)
       駐車場14:0着
  Σ約5時間
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 元職場仲間との集い、参加者は少なくなったが25年間継続している。 今年は松本・美ヶ原
で催されたので、帰路に立寄ることにした。 前日の王ケ頭ホテル前は雪景色でマイナス7度、
ガスと風に時折粉雪が舞う天候だった。朝9時過ぎに止み、普通車で雪路を下るハメになった。

 茅野市郊外のビーナスラインを20キロ余り上田方面へ向かい、スズラン峠下の登山口から
山頂へ向う。高低差は800mほどだが、急坂の連続と案内本にある。駐車場の看板には往復
4時間半の記載、大阪迄運転する必要もあり、昼迄に山頂に届かないなら下山する事にした。

 結果的には雪途と冷たい霰に遇って300mを残して下山した。 気象条件によっては難しい
山行きになるが、まさしくその通りだった。この週は西高東低の寒気団で冬が早まり、平地は
晴天でも山は冬だった。  (11月23日に立山連峰・真砂岳で雪崩が発生し7人が死亡)

 帰路に振り返ると”諏訪富士”とも呼ばれる山容は、冠雪に輝いていた。 時季の良い折に
再挑戦することになった。

 

たてしなやま

銀嶺の山容/rollover (女ノ神展望台下から)

 

<上り>
 

 美ヶ原の山本小屋も既に冬季休業に入り、ビーナスラインも所によっては脇には雪がある。
登山口の茶屋も閉まった様子、上る人は自分以外には一台の車があるだけ、平地は晴れだが
標高1720mはマイナス3度、今にも時雨そうな気候だ。

 笹が刈り込まれた途を上がると、落葉松林に入る。 黄色い葉が一面に重なり、北原白秋の
詩の雰囲気がピッタリだ;
  

 
「からまつの林を過ぎて からまつをしみじみと見き からまつはさびしかりけり たびゆくは
 さびしかりけり」
 「からまつの林を出でて からまつの林に入りぬ からまつの林に入りて また細く道はつづけり」
 「からまつの林の奥も わが通る道はありけり 霧雨のかかる道なり 山風のかよふ道なり」 ...。

 100mほど上がると枯れた木々と笹の茂る平らな尾根に至る。径の先には岩が重なり、雪
も見える、前日までの風雪も残り難路が続く感じだ。 大岩を越える毎に雪が増え、持参の
軽アイゼンを装着する。 更に勾配のある、直登が続く。(三角点下は平均斜度30)
 雪を被ったP2113の三角点を見つけ、地図上での位置を確認する。ずいぶんと上った気が
するが、スピードは遅く、時間も気になってくる。

 若者が一人上がってきて、スイ−ッと先へ越してゆく。脚も長いが体力も違うな。 幅広い
途や岩が出っ張る処が交互に続く。 標高2250m付近では、途の脇に大きな崩落斜面が
あり、粉雪をかぶっている。 時折冷たい風とアラレが吹きつけ、雲が間近に迫る。下から
見れば、雲の中に居る所だ。
 時計を見るとお昼前だ、今日はタイマーをセットしているので、山頂を諦めて2300m付近
から下山する事にした。

 

駐車場の案内板

落葉松林

笹に雪

全面降雪もあり

樹木にも降雪

Peak 2113 三角点

 

 

 

<下り>

 上りでは土が見える処もあったが、逆向きになると全面が雪途に見える。大岩の出っ張り
が沢山あった訳だ。 狭い岩場では左右どちらの岩に足を乗せるか見極めて慎重に下る。
 昼食タイムになるが、緊張も解けないので、雪の上を避けて暫らく下る。想像以上に雪深
い場所もあり、午前中には気づかなかったようだ。

 やがて雲間も遠ざかり、笹の見える所まで下りた。 持参したお湯とカップ麺、おにぎりで
腹を満たして、落葉松林を抜け、登山口へと戻ることができた。
 車で少し下ると、女ノ神展望台があり、蓼科高原が一望できる。更に八ヶ岳連峰の雪景色
と雄大なスロープも見える。

 ビーナスラインを市内に下ると、後方に蓼科山の遠望が、午前中の雲も去って穏やかな
”富士”の姿に戻っていた。

 

登山道横のガレ場

低い雲が同定できる高さになる

2300m付近から下山

大岩下にケルン

登山口前の女ノ神茶屋

”諏訪富士”遠望

コニーデ型の上にトロイデ型の複合火山 (ビーナスラインより)

 

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