ろっこう     ごくだに〜あぶらこぶし

六甲・地獄谷〜油コブシ

2007/11/18                                                       崎田信義

 神戸市の北神急行電鉄・谷上駅または神戸電鉄大池駅。 谷上駅〜地獄谷取り付き迄60分。
 記念碑台796m、油コブシ山626m
 ハイカー向きの小屋は特に無し。記念碑台に県立自然保護センターや六甲山ガイドハウスがある。

 谷上駅→地獄谷取付→ノースロード分岐→ダイヤモンドP→記念碑台→ケーブル山上駅→油コブシ→六甲駅
 谷上駅9:50発(60分)地獄谷取付(40)大滝(60)ノースロード分岐(15)ダイヤモンドP・昼食20分〜
  (50)記念碑台(50)ケーブル山上駅(35)油コブシ(40)ケーブル下駅(35)六甲駅16:35着

 

 六甲山系は東西に長いが、北側から南に横断するコースは幾つかの谷筋があり、その一つの
地獄谷を風音を聞きながら上った。 南へは油コブシ山を経由して阪急六甲駅へ下りた。
 
 秋の地獄谷は黄葉ばかりで紅葉は少なく、名前に似合わず快適な谷だった。語呂合わせばりに
”油地獄@木枯らし一号”のハイキングとなった。

   

地獄谷の中で聳える大樹 (樹皮からヤマナラシ?)

     

<トンネル>

 神戸三宮から地下に潜り、トンネルで六甲山系を抜けると10分程で谷上駅に着く。地図では
新幹線の下や市が原、森林植物園の下を抜けて裏六甲へと続いている。地獄谷に取り付くに
は大池駅からの方が近いけど、この日は足慣らしと倹約を兼ねて二駅ぶんを歩くことにした。
 50分歩いたら、地獄谷へ下る標識に出合う。 更に阪神高速道路の下を通り、注意書きのあ
る案内板から山径になった。

   

谷の入口にある案内板

新たな砂防ダムを建設中

   

<地獄谷からダイヤモンドポイント>

 ゆるい登り坂が続き砂防ダムの工事場所を左に見て進むと、谷らしい雰囲気の沢に入る。大
きな第四砂防ダムを左に巻き、小さなナメや小滝をやり過ごす。 やがて岩肌に”地獄大滝”の
看板が見えてきた。秋は水量も少なく迫力はイマイチ、周囲の木々が色に染まり風情を醸す。

 風がうなり黄色い葉っぱが舞い、ザックや帽子に松の枯葉が刺さる。 木枯らし一号かな〜と
気にしながら、谷を90分ほど遡行すると丸太の階段になり、ノースロードとの分岐点に出た。
 風を避けて陽だまりで昼食したり、鍋を用意してつついてる人もいた。当方は見晴らしの良い
ダイヤモンドポイントで昼を摂ることにした。 三人だけしかいない、震えながら短時間で弁当を
口に運んだ。

    

水量の少ない地獄大滝(上から)

滝が連なる

ノースロード分岐下

少ない紅葉

    

<記念碑台>

 谷の分岐点方向へ戻り、落ち葉を踏みながら記念碑台へ向かう。所々会社の施設が閉鎖さ
れて庭の木々も寂しく見える。80年代後半のバブルも消え、昨今は往来が少ないのだろう。

 記念碑台には六甲山に別荘やゴルフ場等を開いた外人の銅像や自然保護センターがある。
センター内に六甲の地勢、植生、動物などのパネルや写真があり情報発信基地になっている。
当方の立ち寄りスポットで今回は「六甲山花百選」の資料を頂く、四季の花が載った写真誌は
有料で近くの店で販売してるとか。写真の一つに珍しい花が載っていて、何処に咲くかを聞くが
絶滅に近いので詳細は教えられないと言う。次に聞き出すことにして、ケーブル駅へ向かう。
   

ケーブル山上駅

道路脇から油コブシへ下る

    

<油コブシの坂>

 六甲山小学校の前を通り、日本で最初のゴルフ場の中を抜けると眼下に海や街が一望でき
る。展覧台の場所にはレストランがあり、百万ドルの夜景をPRしている。隣がケーブル山上駅
でレトロな建物は往時の賑わいを残している。

 展覧台の側には狭い急階段があり、油コブシへと続く。径の土はよく踏まれ、木道も磨り減り
往来が激しいことが想像できる。寒天道との分岐を右折して油コブシ山へ向かう、径を離れた
処が頂きで、きつい下りとゆるい下りとの標識が見える。親切だが直に合流する。
 山名の由来は知らないが、花のコブシよりは”油こぼす”がなまったとの語呂が良い。それ程
この坂径を多くの人が往来したのだろう。

油コブシ付近で俄雨と虹に遭う

ケーブル下駅

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