ゆふだけ

由 布 岳

2013/3/29                                                          崎田信義

 大分自動車道・湯布院IC〜R216〜R11・やまなみハイウェイ〜正面登山口
 由布岳・西峰 1583m

 登山口→合野越→マタエ→山頂 (往路を下山、 高低差813m)

 無し
 登山口 9:15発(25分)日向岳分岐(30)合野越(80)マタエ(20)山頂(20)マタエ・昼食30分
      (30)合野越(45)登山口13:55着
 Σ4時間40分
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県道沿いの登山口と由布岳

 万葉集に「木綿(ゆふ)の山」とあるそうだが、響きも良く、豊後富士とも呼ばれている。
典型的なトロイデ式火山で、麓の湯布院温泉と共に中九州の名勝地だ。

 前日には中津市に立ち寄って諭吉の記念館、黒田官兵衛の居城となった城を見学し、
高速道・湯布院ICから登山口へと向った。(中津市は2014年大河ドラの幟が目だつ)
ぽっくりと座る由布岳は裾野を大きく広げ、春先に野焼きも終え、黄色い絨毯の上に
聳える山容は雄大な景観だ。

 

福沢諭吉の旧居(傍に記念館)

中津城

 

<湯布院IC〜正面登山口>

 インターを降りると前には道の駅があり、キャンピングカーも駐車している。 名産の
生椎茸を求めて、県道216-11号を別府方面に向う。樹木の無いジグザグの道を走り
正面登山口に、残り少ない場所に停める事ができたが、大半は県外ナンバーだった。

 目の前には独立峰がランドマークの如くに座っている。中腹辺りまでが見通せる大き
な裾野だ。草の新芽も少しはあるが、焼き終わったばかりの径を進む。
 20分強でトイレのある分岐点に、下山は東に降りて日向岳を経てここへ戻る周回路
の予定だ。 合野越え付近からは溶岩の大岩や赤茶の石ころ路を上がることになる。
芽吹き前の木々で見通しはよいが、足元は凸凹の石路が続く。

 標高が高くなり、西隣りに米塚みたいな小山がすっぽりと俯瞰できる。出発点も眼下
に、遮る樹木がないので高度感もたっぷりある。霧島ツツジの群生が続く、開花したら
素晴しい山腹になるだろう。

 合野越からジグザグ径が一時間ほど続き、漸くマタエ・分岐点に到着したが、ガスが
かかり視界が悪化してきた。これ迄の径とはがらりと変わり、数人のグループも待機中、
東峰も見えない状況になった。

 

野焼きも終った登山路

日向岳への分岐点

赤茶けた大岩

合野越え分岐点

カヤトの先に県道も俯瞰

マタエ・東峰西峰の分岐点

 

<マタエ〜山頂>

  西峰に山頂・三角点があり、岩峰に向って上がる。いきなりの鎖場、そこを越えると
大岩の間を抜ける径が続く。やや平らな場所に至り、その先から岩壁になる。雨になっ
ても流されない所を探してザックをデポ、空身になって登る。
 カニの横ばいみたいに岩壁には金鎖りが張ってあるが、僅かな岩の突起に足をかけ
て上がる事になる。20メートル位の距離だが、上り下りの人が交差するので声を掛けて
進路を確保する。アルペンチックだが本日一番の難所だった。

 やがて山頂とおぼしき峰が現れる、噴火口のお鉢まわりもガスで危険だ。平らな山頂
に二人ほどが先着、視界は50mほどで周囲の山並みも見えず、下山する事にした。

 デポしたザックを担ぎ、マタエ分岐に戻った。東峰を経由して日向岳へと周回する予定
だが、ガスが晴れず諦めた。 風を避けて分岐点下で昼食、出発点へと下る事にする。

 100mも下るとガスはなく、上りでは気づかなかった木の芽も目に入る。午後二時前に
駐車場に戻り、改めて雲のかかった山容を仰ぐ。霧島ツツジが満開になりピンクの山肌
が見れる時季に再度登りたいと、宿題になった。

 

西峰への岩径(マタエ分岐点横)

難所の下でザックをデポ

山頂

カニの横ばい状態の難所

下山後も山頂はガス

 

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