余呉の郷 (2005年8月4日作)

 

 北陸へはJR湖西線が幹線ですが、余呉駅は琵琶湖の東側を通る北陸本線で米原から30分ほどの無人駅です。
 琵琶湖の北端にあり、浅井・朝倉勢が京を目指した北国街道の要所でもあり、近くの賤ヶ岳は古戦場でも有名で、
 私は作家水上勉の小説「琴の湖(うみ)」の舞台として知り、その舞台背景を見たくて旅の途中でスケッチしました。  
 夕日の桑畑を背景に生糸から琴の弦を造る村娘の姿が ”美しい湖の山村”をイメージさせる,癒しの風景です。
 しかしJRの直流電化で駅も改築工事が始まり、その風情も少しずつ変わってゆくのでしょう。  (2007年2月記)

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