あらしまだけ  ・ なかんでコース

荒島岳 (中出コース)

2012/5/7                                                         4人パーティ(崎田記)

 大阪〜勝山市・杉山鉱泉(前泊)→R157・158→大野市蕨生
 荒島岳 1524m、 前荒島Peak 1415m、 小荒島岳 1186m

 駐車場→登山口→小荒島岳→石楠花平→もちが壁→荒島岳 (往路を下る)
 駐車場8時発(40分)登山口(120)小荒島岳(40)石楠花平・昼食20分(70)荒島岳〜
    往路を下る(200分)登山口−駐車場 16:40着 
Σ8時間30分、高低差1200m
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      福井県唯一の百名山・荒島岳は大野市の東に悠然と座っている。田畑に水が引かれて苗代
      が輝く季節になり、春のたんぼに逆さ荒島も見ることができた。勝山街道R157から少し入った
      杉山鉱泉に泊り、早朝に中出コースの登山口に向った。

       20日の山開きを控え、新しくなった駐車場には一番乗りだった。 勝原スキー場からのルート
      はこの行程より少時間で往復できるが、小荒島岳にも立寄れるので、充実した山歩きを楽しめる。

       雪解けとなった谷筋や尾根では一斉に草花が開き、植物図鑑をみるような花の行列だった。
      山頂からは同じように雪を残した山々を望み、爽やかな冷風に汗も引いた。

  

小荒島岳1186m から望む荒島岳

 

<中出コース>

 大野市からR158を九頭竜湖方面へ走り、蕨生地区みずごうに登山口への林道がある。
小石の林道を進み山道に入る、途中で4,5回林道を横断して若葉の尾根筋に上がる。蔭
にも日なたにも山野草が伸び、色々な花も咲いている。

 カタバミ、ネコノメソウ、キクザキイチゲ、イワウチワ、ショウジョウバカマ、ミヤマキケンマ、
エンレイソウ、エンゴサク、スミレ、イチリンソウ、イカリソウ等などカメラに納めながら、一時
間も余分な時間を要した。

 900m付近からは残雪も現れ、雪に埋もれた小枝を払う所もある。”枝起こし”も趣があり、
やがて小荒島岳の分岐に至る。20mほど上がると小高いピークに着く。そこからは南東に
三つのピークが連続し、斜面の谷筋には残雪もある荒島岳が望める。立派な山容をカメラ
に納めた。 

 

新設の駐車場(320m付近)

登山口(570m付近)

小荒島岳への分岐(1160m付近)

石楠花平(1204m付近)

 

<石楠花平>

   雪の重石が解け、自然に枝が跳ね返る所もある。 中には先端に雪を吊り上げた格好の
笹もあり、正に春の山だ。残雪の径やぬかるみを過ごし、やがて石楠花平に着く。 広い
所は勝原ルートの合流点にもなる。昼食を済ませると十数名の団体が下山してきた。勝原
からピストンするそうで、余程早い時間に出発したのだろう。

 山頂下の雪の状態を聞くと、アイゼンは不要のようだ。いったん下り、急登の”もちが
かべ”に取り付く。階段や鎖、ロープなどが続く、一番の難所だ。そこをクリアーすると
谷へ流れる雪原の脇道が現れる。前荒島岳のピークを過ごすと長い雪の坂になる。ロープ
が雪の下に埋もれている。

 

もちがかべ

白山連峰を遠望

荒島岳頂上(1524m)

頂上北の雪原

南側の尾根と残雪模様

 

<山頂へピストン>

  やがて広い残雪の横を進み山頂へ届いた。全方位の山々が望める。白山、別山から
銀杏峰、取立山、赤兎山、経ヶ岳など知っている山がそこにある。 カタクリが風と日差し
を浴びて花びら広げている。

 南の尾根も山腹に白い雪渓が残り、谷から快い風が吹き上げてくる。 清清しい気分に
浸れるが、時間もあるので二十分ほど周りの景色を堪能して元のルートへと下る。
 三年前には勝原スキー場からの登山だったが、下山時に小さなイチゲを見つけた。今度
もほぼ同じ場所にひっそりと咲いていた。

「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」を実感した。

 

キクザキイチゲ

ネコノメソウ

 

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