妙高山・踏破不成

2008/11/9                                                       崎田信義(記)

 上信越道・妙高高原IC〜休暇村・妙高(泊)〜燕温泉・登山口

 登山口→妙仙橋→麻平→大倉谷・徒渉地点→黄金清水→大倉池→長助池(1950m)→(往路を下山)
 登山口(6:30)〜大倉谷・徒渉地点(7:45)〜黄金清水(9:15)〜長助池(10:25-10:40)
          〜(往路を下る)〜登山口(14:00)

 

    昔の職場仲間と長野・湯田中温泉に集い、妙高高原にもう一泊して山へ向かった。予報
   は曇り後雨だったが、好転を期待してTさんと一緒に登山口へ車で進んだ。

    初めて新潟の山に臨むので気持ちも高まり、温泉の臭いを後に山道に入る。複式火山の
   外輪山なのか、もろい岩盤や凍りついた湿原は厳しい山容を物語っている。
    上るほどに氷結した径は歩きにくく、長助池と言う湿原まで至り、濃霧で山頂も行く先も見
   えなくなった。 今回はここまでとし往路を下る、小雨が落ち始める頃には登山口へ戻れた。
   坂を少し上り、薬師堂の上にある野天風呂・黄金の湯に入り疲れを癒した。

妙高山頂(2446m)を遠望

 

<燕温泉>

 妙高山は活火山に分類されていて、麓には古くから温泉やスキー場があり、登山口として
の燕温泉には数軒の宿が営業している。薬師堂の下には車止めのゲートがあり、大倉谷か
ら流れる沢を右下に見ながら妙仙橋を渡る。橋の下北地獄谷から流れる沢を上がると河原
の湯という野天風呂もある。

 急坂を上ると麻平という標に出合う、ここから山頂を周回できるが、燕新道を辿る左回りの
ルートへ向かう。 山頂迄は右回りよりも1時間ほど余計にかかるが、疲れる前ならと進む。
大倉谷へ下り徒渉する場所で休憩をとる、行く先には白い山頂と雲が見える。 何とか歩け
るだろうと予測して沢を渡った。

     

妙仙橋(下には河原の湯)

左右の周回ルートになる麻平分岐

大倉谷の徒渉地点から山頂を遠望

水場・黄金清水

     

<樹氷>

 石ころが続くジグザグ径を上がる、背丈ほどの笹が霧で濡れている。なだらかな木道も
あるが、谷の向こうは大きくえぐれ山頂下まで樹氷が見渡せる。枯木に花を撒き散らした
ような景観、”Oh ワンダフル〜!”とため息がでる。

 程なく黄金清水という水場に至り、ベンチで弁当を食べる。その先に大倉池という湿原
が広がり、ミズバショウらしい葉がしおれ、霧で全容は見えない。 数日前に降ったのか
雪が凍りつき足が遅くなる。

樹氷(山頂まで続く)

樹氷

樹氷(崩落の上にも)

長助池(1950m)

  

<長助池から下山>


 標高は上がるが周囲の山容は何も見えない、地図では大倉山を背に湿原が広がる場所に
着いた。 木道とベンチの側には長助池の標が立っていて休憩とする。池塘の様な水溜りが
見えるがどれも氷ってしまい、夏草が冷凍されて立っている。

 天候が悪くなり山頂は濃霧で閉ざされて何も見えない。 出発して4時間経過、標準タイム
で進んできたが無理を避けて往路を下ることにする。(10:40下山開始)

 気温が上がったのか笹の葉から薄いツララがぶら下がっている。初めて見る光景にびっく
り、思わず氷を口にしてみる。自然の妙味をカメラに収めて燕温泉を目指した。

    

荒涼とした長助池

笹の葉の表面から薄く剥れるツララ

登山口側の薬師堂

黄金の湯(野天風呂で簡単な男女別脱衣場あり)

 

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